In the name of love act26
エドワードが大きな荷物を抱えてアパートに戻ると、そこにはいつもいるはずのレイの姿がなかった。
レイには、可哀想なことだが部屋から出るなと言ってあった。
上着が無くなっているところを見ると、やはりどこかへ出かけたらしい。
「ったく、何やってんだよ…」
思わず呟いて、エドワードは再び外へと戻った。
以前より大分騒ぎは落ち着いてきたとはいえ、レイの人目を惹く美貌は目立ちすぎる。トラブルに巻き込まれないうちにレイを捕獲すべく、エドワードはアパートの周りを捜索した。
レイの好きなドーナツ屋、ダイナーなど、レイの立ち寄りそうな店を回ってみるが、どこにも見つからなかった。
(どこにいるんだよ…)
途方に暮れたエドワードは、もしかしたらアパートに戻ってるかもしれないと来た道を引き返した。
すると、アパートの前に見慣れぬ高級車が停まっていた。
すぐにその持ち主の予想はついた。
…アーサー・ギルフォードだ。
何故?という問いは愚問だった。レイに会いに来たのだ。
エドワードが様子を見ていると、後部座席からレイが降り立った。そして慌てたように反対側からギルフォードが降りてきてレイの後を追う。
二人の緊迫した様子が気になり、エドワードは物陰に隠れその様子を窺うことにした。
すでに辺りは暗闇に包まれ、エドワードの姿も上手く隠してくれている。
「ちょっと待ってくれ」
ギルフォードがレイの肩を掴み、引き留める。レイは抗うように身体を捩らせると、その手を振り払った。
「もう話なんてないよ!」
強い口調でレイが言い、ギルフォードを睨みつけている。
どうやら言い争いをしているらしく、特にレイの様子は剣呑だ。
「君の気に障ったのなら謝る。許してくれ」
ギルフォードの意外な言葉にエドワードは驚いていた。あの自尊心の高そうな男が自ら謝罪するなど滅多にないことなのではと思われた。
先日、自分と会話していた人間とはまるで別人のようだった。声は驚くほど、甘く優しい。
「謝ってほしいわけじゃない」
そっぽを向いて拒絶するレイを、ギルフォードが抱き寄せた。
「こっちを見ろよ、レイ」
そこにいたのはお貴族様でも大企業のトップに君臨する若き帝王でもない、26歳の恋をする一人の青年だった。
それを見てエドワードは少しだけ納得した。レイがギルフォードに惹かれたのは、こういう面をレイにだけは見せていたからなのだと。恋人が他の男に囚われているにもかかわらず、そんな風に客観的に観察している自分がいた。
だから、その後にギルフォードがどんな行動を取るかも予測できていたのに、エドワードは動けなかった。ただ、目の前で行われるシーンをまるで映画でも見ているかのように呆然と見ていることしかできなかった。
二人はキスを交わしていた。正確に言うならば、ギルフォードが強引にレイの唇を塞いだといっていい。レイは嫌がっていた。なのに、エドワードは動けなかった。
あまりにも無様だった。
〜To Be Continued…〜![]()
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コメント
おめでとうござりまする!
こんばんわー!
えっと、まずはご結婚おめでとうございます!
ひゃー!本当にめでたい!
ってか、お祝いが遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。もう、びっくりしましたよー!
理解のあるだんな様で羨ましい限り。理想ですね。
いつまでも仲良く、お幸せに!
で、お話のほうは毎回毎回目の離せない展開で・・・。
アーサーが動き出して、何故かビビりまくっている私。
色々自分なりに今後の展開を予測してみたりするんですが、なんか最近全然先が読めなくなってきました!
すごいなー、といつも思います。
もう私には、こちらに日参させていただくしか道が残されておりません・・・。
No:100 2007/09/27 01:17 | あきら #-URL[ 編集 ]
ありがとうございます!!5
いらっしゃいませ、あきらさま♪
祝福のお言葉、ありがとうございまする!!
結婚式はしないので(だって、面倒くさいから^_^;)ここでお祝いして頂けて嬉しいです♪
アーサーはですね、危険な奴ですね…。ふっふっふ。
私も、あきらさんの小説は予測できません!!
おたがい、主人公は大切にしましょうね…(笑)。
No:101 2007/09/27 07:36 | れおん #-URL[ 編集 ]
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