In the name of love act18
アーサー・ギルフォードはエドワードの職場にアポイントメントもなく突然現れた。それでも上司は「お待たせするな」と就業時間中にも拘らず、エドワードを応接室に押しやった。
上司のあわよくばという卑しい考えにも腹が立つが、ギルフォード氏の自分の権力を笠に着たその強引なやり方にも腹が立っていた。
エドワードが応接室に足を踏み入れると、一足先に通されていたギルフォード氏が悠然とその長い足を組んで待ち構えていた。自分がいつも仕事をしている雑然としたオフィスとは違う高級なインテリアが妬ましいほどよく似合う。
しかし、6歳も年下の男には見えないその威圧的なオーラにエドワードは反発しか覚えなかった。
「それで、俺なんかに御用とは一体どのような要件でしょう?」
最初の一言は様子を見るための誘い餌だ。
どのような食い付きを見せるのか見極めなければならない。
「ほぉ…、しらを切るおつもりですか?そちらにお邪魔している私の美しい恋人のことですよ」
もったいぶった言い回しと、これ以上はないくらいに正しいクイーンズ・イングリッシュが鼻についてエドワードの神経を逆なでる。レイはどこが良くてこんな奴と付き合っていたんだろうと、首を捻りたくなった。
「ああ、確かに。10日前から家に可愛い子猫ちゃんが住み着いてるけど、それが何か?」
「お返し頂きたい。それは私のものだ」
憮然とした口調だが未だ表情を崩さない余裕ぶりにエドワードの方が苛立ってくる。
その若造らしからぬ落ち着きがますます気に食わない。
「はぁ?何言ってんだよ。あんたが捨てたものを俺が拾ったまでのことだろ。所有権はすでにもう俺に移ってんだよ。諦めな」
「レイを物のように言われては困る」
「先に物扱いしたのはどっちだよ。物みたいに簡単にレイを捨てたのはあんただろ」
「捨てた覚えはない」
「レイを襲った男達はあんたに頼まれたと言っていたそうだぜ」
そう言うとはじめてギルフォード氏の動きが止まる。
視線はエドワードに向いていても、意識はどこか思案するように彷徨っている。その反応はエドワードに(こいつは知らなかった…?)と思わせるものだった。
「それは何かの誤解だ。私がそんなことをするはずがない」
エドワードはギルフォード氏の取り澄ました仮面が今にも剥がれそうになっていることを知る。表情が崩れていないように見えるのはそういう風にして生きてきたからからなのだろう。貴族という人間の窮屈さを彼は今、エドワードの前に露呈しようとしている。
「やっぱりそうか…。道理でおかしいとは思ったんだ。あんたほどの人間がそんな迂闊な真似をするはずがないもんな」
その言葉は本心だが、過分な同情をセリフに含めてやる。突き落とし、また持ち上げる。冷静を装う仮面の下に触れれば火傷をしかねない熱情を隠し持っていることにエドワードはとっくに気づいていた。
「わかったならレイを返してくれ」
「何度も同じことを言わせるなよ。レイは返さない。…まぁ、レイがあんたのところに帰るとも思えないしな」
意味深にエドワードが笑ってみせると、ギルフォード氏の目が一瞬ギラリと肉食獣のごとく野蛮な光を宿した。
「…レイを、抱いたのか…?」
「あぁ、ヤッたさ」
わざと下品な口調でエドワードが言うと、ギルフォード氏が全身を怒りで漲らせて勢いよく立ちあがる。
エドワードはその様子を(やっと同じ舞台に降りてきたな)と内心ほくそ笑みなががら見つめていた。
〜To Be Continued…〜![]()
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コメント
(^o^)こ(^_^)ん(^O^)ば(^_^)ん(^〇^)わ♪
おじゃましてます☆
男の取り合いで戦う男2人!
最高の展開ですv(≧∇≦)v ♪
うーん…でもどっち応援すればいいんでしょうo(´^`)o
エディ負けてほしくないしなぁ…
続き楽しみにしてます!
No:73 2007/09/18 22:46 | 遠麗 #-URL[ 編集 ]
ヤッタ!!
いらっしゃいませ、遠麗さま♪
楽しんでいただけました?次回はアーサー目線でお送りします♪
どっちもいいヤツなんで、どっちも応援して下さるとうれしいです☆
遠麗さんの小説も続きが楽しみです…☆
何気に毎日通っているれおんでした(●^o^●)
No:74 2007/09/18 23:01 | れおん #-URL[ 編集 ]
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