In the name of love act14
「これ、全部食べていいの?」
エドワードが用意した朝食(昼食?)を前にレイが顔を綻ばせる。
「ちょっと冷めちまったけどな。味は保証しねぇぞ」
「ううん、すごく美味しそう!いただきます!!」
そう言って、レイはエドワードの作ったスクランブルエッグを頬張る。
「とっても美味しい!エディ、ありがとう!」
スクランブルエッグとカリカリに焼いたベーコン、ハムの挟まったバゲットサンドと皮すら剥いていないオレンジに牛乳という平凡なメニューをレイは嬉しそうに平らげている。
昨日まであれほど意気消沈していた人間とは別人のような明るい表情に安堵する一方、先ほどバスルームで犯した失態に気まずさを覚えるエドワードだったが、レイの方はあまり気にしていない様子である。
「それ食ったら家まで送っていってやるから。たらふく食ってけ」
レイと顔を合わせているのも気恥ずかしいので、エドワードはレイの髪をクシャクシャとかき混ぜると、キッチンへ向かう。その後ろ姿にレイが言った。
「ありがとう。こんなに良くしてもらって…」
「当然のことをしたまでだろ」
しかし過剰な『慰め』があったことも否めない。
「だってさ、僕が今、世間で何て言われてるか知ってるんでしょ…?」
そんな人間にここまでしてくれた…と言いたいらしい。
「何があったかは知らない。俺は俺の見たものを信じただけだ。お前は世間が言ってるような最低な人間じゃねぇと思った。ただそれだけだ。たとえ最低な人間だったとしても、俺は熱出してウンウン唸ってるやつを放り出すほど人間腐ってないからな」
「うん、でも、ありがとう…」
事実は簡単に捻じ曲げられることを知っているエドワードは、レイが報道されているような軽薄で浅慮な人間にはどうしても思えなかった。何かエドワードの推し量ることのできない、複雑な事情があるのだろう。
好奇心がそれを知りたいと疼き出すが、レイとはあと数時間で別れるのだからこれ以上、レイに深く関わる必要などない。
それを考えると、エドワードの心はズキリと痛みだすのだった。
「ここか、お前の家って…」
小奇麗な高級マンションを想像していたエドワードは、自分のアパートと大差ないそれに少しばかり驚いていた。
「いい所でしょ?けっこう気に入ってるんだ」
そう言うとレイは中に入ることを勧めた。
「お茶くらい出すよ」
「いいって、俺はここで帰るからよ」
「いいから、いいから」
手を引くレイに逆らえず、エドワードは渋々誘いにのることになった。
部屋の前まで来ると、レイが「あれ…?」と首を捻った。
「ドアの色、違う…」
確かに、他の部屋のドアと違ってレイの部屋のドアだけが色違いで妙に新しいのだ。
「部屋間違えてんじゃないのか?」
少しぬけたところのあるレイならありえるとエドワードが冷やかすと、
「でも、確かにここのはずなのに…」
415と書かれたドアを呆然と見上げている。
すると、通路からダークカラーのスーツを着た男が二人現れて、レイを指差した。
「レイジ・オギクボと不審な男を発見しました」
「え、な、何…?」
「ギルフォード氏があなたをお探しです」
男はそう言って、レイの肩をつかんだ。
「いやだ、やめて!」
レイがその男の手から逃れ、突然走りだした。
男達にしろ、エドワードにしろ、レイがそんな行動に出るとは予想もしていなかったので、意表を突かれ立ち往生するしかなかった。
しかしエドワードは、追いかけなければ見失ってしまうかもしれないと急いで後を追う。また外をフラフラして性質の悪い人間に絡まれないとも限らない。
「おい、待てよ」
レイの体力の無さが幸いして、ひと気のない路地でその姿を見つけた。
「どうして逃げるんだよ。ギルフォードが探してるんだろ?行ってやればいいじゃないか」
膝をかかえて小さくなったレイが首を振る。
「何でだよ!?」
するとレイの口からおよそ似合わない大声が発せられた。
「だって、僕はあの夜、アーサーに襲われたんだよ!?」
その信じがたい言葉に、エドワードは愕然とする。
「それ、どういうことなんだよ…!?」
〜To Be Continued…〜![]()
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コメント
やっちゃった…!
レイちゃんアーサー以外とやっちゃいましたね(≧∇≦)
基本的に浮気はダメと思っている派ですが、受けが弱ってる時に間男がそこにつけこむ、みたいな展開大好物なんです!
矛盾してますけどねww
逃げたレイちゃんが心配です(□`;)
エディがんばれ!
No:59 2007/09/15 00:13 | 遠麗 #-URL[ 編集 ]
す、すいません…(^_^;)
遠麗さま、いらっしゃいませ〜♪
すいません、泥沼好きだったようでこんな展開になってしまいました★レイちゃんもかなりヤケクソだったし、勢い?みたいな。
エディにもこれから頑張っていただく予定です。
コメントありがとうございました!!
No:60 2007/09/15 11:46 | れおん #-URL[ 編集 ]
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