Perfect Love act22
レイが服を着込むのを待って、二人は遅めのランチに出かけた。
半端な時間のため、眺めのいいオープンテラスには他に人はほとんどいない。どこへ行っても注目されてしまうアーサーは、他人の目の少ないことに安堵する。特にレイと一緒では妙な噂を立てられかねない。
「レイ、しばらく君に会いに来られなくなるかもしれない」
前菜に付いていたプチトマトを美味しそうに頬張っていたレイは一瞬動きを止めた。咀嚼を再開させると、レイはアーサーをジッと見つめ返してくる。
「…どうして?」
トマトを飲み込んだレイが視線を皿に落とす。そのリアクションの意味を図りかねてアーサーは慌てて言葉を続ける。
「いや、私の事情でね。私の父の病状が思わしくないんだ。明日をも知れぬ状態が続いていて…もし父が亡くなったら、色々と忙しくなるからね。落ち着くまではしばらく…。レイ…?」
レイの様子が変だった。顔色は青く、視点の合わない視線はアーサーの胸元を彷徨っている。そんなにも自分に会えなくなることがショックだったのだろうか。それとも、父親の病状をそこまで真剣に心配してくれているのだろうか。理由の掴めないアーサーは、様子のおかしなレイを見守ることしかできない。
「お父さんが…亡くなる…?」
「ああ、でも悲観することはない。まだ希望は…」
後者の理由だったかと、アーサーが気休めの言葉を掛けようとしたが、レイの意識はすでに遠くへ行ってしまっているようだった。力を失くしたレイの手からフォークが滑り落ち、皿の上で不快な音をたてた。
「レイ、どうしたんだ…!?」
アーサーの声はレイの耳に届いてはいない。視線は何かを探し求めるように彷徨うが、求めるものがここにはない。
「どうして、おとうさん…?」
泣きだしそうな、恐怖に怯えるような曖昧な表情に、アーサーは訝しむように眉をひそめる。
「おとうさんは…しんだ……」
呟いた後、レイの表情が苦悶のそれに代わる。胸を掻き毟り、空気を求めて口を開くが無様な声が出るばかりで、いつもは無意識にしているはずの行為がなぜかままならない。
荒い呼吸を繰り返すレイに、アーサーはいつかのデジャブを見た気がした。
「レイ…!?」
椅子から転げ落ちるように倒れ込んだレイにアーサーがあわてて駆け寄った。
〜To Be Continued…〜
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コメント
おはようございます♪
先日はコメントをありがとうございました♪
途絶えていた時だったので嬉しくって♪♪
古田さんのところでブログタイトルを見かけたので、
以来何回か足を運んでいました。
文章がすごく上手だなあ、と感心していました。
しかもイラストまで書かれるんですよね。
文章と両方いけるなんて、凄いと思います。
レイって、可愛いですね。
続きを楽しみにしています♪
No:3 2007/08/24 06:27 | 星歐花 #xxmTR6YcURL[ 編集 ]
ありがとうございます!!
こんな朝早くから来ていただいてホントに恐縮でございます(大汗)。私も最近「このままでいいのかな…?」と自信を失くしていたんで星さんに褒めていただいて一気にテンション上がりました!!…え〜と、地元名産のリンゴを送っておきます!!(←スイマセン、嘘です…)
星さんの小説楽しみにしてま〜す♪
No:6 2007/08/24 09:10 | れおん #-URL[ 編集 ]
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