恐怖のバクテリア〜バクテリア王国へようこそ〜

御厨鈴音(みくりやれおん)が勝手に作り上げた恐れるにたらぬ王国。小説とも呼べない駄文ばかりですので、読むときっと後悔します。そんなの嫌だ、という方と18歳未満の方、BLという二文字に嫌悪を感じる方は今すぐお逃げ下さい。
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御厨 鈴音

Author:御厨 鈴音
好:ガンダムSEED、00、BL、チョコ
嫌:争いごと、魚卵、カニ
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Crush on You act1

►2008/02/25 20:00 

 次の連載にいく前に遠麗さまからのキリリク「エディのその後」編、「Crush on You」を単発で書いていきたいと思います。予定では五話くらいで終了するはずですが、作者の気分次第で前後するかもしれません。
 時期的には『Love Paradox』終了後ぐらいと同時期になります。レイちゃんと別れて三年後のエディのお話です。ちなみにエディはこの作品ではエドと呼ばれています。エディはレイちゃんだけの呼び方なので☆

※過去の作品をご存じない方へ。エディとは『In the name of love』に出てくるキャラクターのことです。興味のある方はそちらもどうぞ♪







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「…てな訳で、ものの見事にスパッとフラれたわけよ」
 そう嘯いた目の前の男は、フラれたというわりには妙にサッパリとした顔をしていた。
 俺はふ〜んと関心の無さそうな返事をしたけど、心のどこかでそれを喜んでいる自分がいるのを自覚した。性格悪いなと自分でも思うけど仕方ない。三年も片思いしていれば、醜い感情も持て余し気味にもなる。
 昼下がりのドーナツショップは客もいないので、こうして八歳年上のこの男の独り言のような報告に付き合っていても何の支障もない。
 しかし今日はいつもと違って何だか落ち着かない。こんな風に相談に乗るのは今に始まったことじゃないのに、服装がいつもと違うというだけで目のやり場に困る。Tシャツにジーンズとか、そんなラフな格好を見慣れてしまっているので、今日のようにブランド物のスーツをビシッと決めて髭もキレイに剃られているとまるで別人のようで、いつもより格好良く見えて…少し、戸惑う。
「ふ〜んって、それだけ?つれないねぇ〜、エリーは」
(中身はいつもと同じなんだけどな)
 ふざけたりからかう時にいつもエドは俺をそう呼ぶ。女みたいだから嫌だといつも言うのに、絶対に止めてくれない。めんどくさいから今ではもう放置してるけど。
「だってさ、三年も経ってたらフツウ忘れるよ。それに、あんなにキレイな人なんだから他の人が放っておかないでしょ」
 エドは三年間好きだった人に日本まで告白しに行ってフラれてきた。
 三年前、エドとその人は短い間だけど同棲するほどの仲だったらしい。その頃、二人でこのドーナツショップを訪れたことがあった。その人はちょうどその時大変な時期で、マスコミから酷いバッシングを受けている最中だったから、ウチみたいな下町のショボくれたドーナツ屋なんかに来たこと自体驚きだったけど、俺にとって一番ショックだったのはそんなことじゃない。
 エドは昔からの常連で、俺とも顔なじみだった。「ここのドーナツはおふくろのと似てるんだ」と、以前からよく買いに来てくれていた。何度か会話を交わすうちに、俺はエドに淡い恋心を抱くようになってた。でもその時はまだ、「いい人だな」と思うくらいで、はっきりとした輪郭ない好意を持っていたに過ぎなかった。でも、ある日から買い上げるドーナツの量が増え始めた。それは明らかに一人で食べるには多すぎる量で、それも頻繁になって俺はもしかしたらと思うようになった。具体的な可能性を突きつけられて、俺はようやく自分の想いが本物だということに気付かされた。それからというもの、エドがドーナツを買いに来るたびに俺は心中穏やかではいられなくなったのだった。
 もともとゲイだった俺とは違ってエドはノーマルだと思ってたから、エドが女と付き合うのは仕方無いって思ってた。実際、エドはそれ以前には彼女もいたわけだから最初から諦めるしかない恋だと割り切っていた。しかし、エドがあの人を連れてこの店に来た時の衝撃は今でも忘れられない。エドと連れ立って、仲睦まじくやってきたのは当時はほとんど無名のモデルだった、レイジ・オギクボだった。
 その当時のレイジは、アーサー・ギルフォードとの関係がスクープされてちょっとした有名人だった。ゲイである俺としてもそのニュースは人ごととは思えず、レイジには同情すら覚えていた。それが俺の片思いの相手とデキてるなんて誰が想像しただろう。二重の意味で裏切られた俺がレイジに好意を持つはずがなく、エドがフラれたと聞いて安心してしまったのもそういう理由があってのことだ。だいたい、ギルフォードと付き合ってたくせに、状況が悪くなったからってすぐに他の男に乗り換えるってのも気に入らない。その辺の事情をエドはあんまり語りたがらないけど、「色々あんだよ…」と言われても俺には納得できなかった。
 確かに、ゲイについて軽薄そうというイメージが付いてまわるのは一部の人間の自由すぎる下半身事情のせいだけど、同性愛者がそんなんばかりだと思われるのは、俺みたいに真剣にパートナーを探している人間にとっては至極迷惑な話だった。レイジはまさにそんな尻軽の典型で、そんな奴に三年間も報われない恋をして結局フラれたエドはかなりバカだと思う。そして、そんなバカを好きな俺はもっとバカ…なんだと思う。
 そんな俺は、実は一度だけエドと寝たことがある。これじゃ、レイジのことを尻軽なんて言えないけど、あの時はそれこそ事情があったのだ。


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Web拍手お礼☆ 2月25日 E様 かなりキャラ違ってますが、楽しんでいただけましたでしょうか?変態丸出しなSSで本当に申し訳ないです…。あまりの変態っぷりにドン引きされた方が何名か…(数字でわかる悲しい現実)。この場を借りて謝罪_(._.)_






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Crush on You(完結) | Comment(0) | Top ▲

Crush on You act2

►2008/02/26 20:00 

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 その頃の俺達は、エドが店に来た時に他愛もない会話を交わすだけのあくまで店員と客の間柄でしかなかった。だから、もしエドが店に来なくなれば俺達の関係は簡単に途切れてしまう。
 エドが店に来なくなって一か月。俺は憂鬱な日々を送っていた。エドが突然来なくなるなんて思ってもいなかった俺の動揺は激しく、外の様子ばかりが気になって仕事に集中できずにいた。
 いい加減諦めかけていたそんなある時、エドの姿を見つけたのはジトジトとした雨が続いていた憂鬱な日だった。店の前に傘も差さずに立ち尽くすネズミ色の男がいた。じっと見つめているだけで中に入ってこようとしない不気味な男を、俺はしばらくエドだと気づけなかった。エドだと気づいた後も、俺はそのあまりにも哀れな彼の姿に軽くショックを覚えてしばらく身動きが取れなかった。
「…エド?何してんの、そんなとこで」
 なるべく以前と同じように、明るい調子で声をかけた。傘を差すことさえ忘れるほど自失しているエドに、本当は何て声をかけていいか分からなかった。
「ああ、エリスか…」
 エドはそう言って俺を見たけど、その目は死んでいるように淀んでいて虚ろだった。
「何してんだよ、ずぶ濡れじゃんか」
 こんなに様子のおかしいエドを見るのは初めてで怖かった。自分の知っているエドじゃないというだけで、なぜか俺は不安になった。それでいて放っておくこともできず、俺は雨のせいで客足の見込めない店を早引けして、店の上にある俺の部屋へとエドを引っ張り込んだ。何でそんなことをしたのか今となっては思い出せないけど、俺がそんな思いきった行動に出てしまったほど、その時のエドは様子がおかしかったのだ。 
 エドを無理やりシャワールームに突っ込んで、熱い湯をぶっかけて身体を温めてやり、サイズの小さい俺のTシャツとスウェットを着せてやった。熱いコーヒーを飲んで顔色が戻った頃に俺はようやく話を切り出した。
「んで?なんで傘も差さずにあんなところに突っ立ってたわけ?」
 するとエドは自嘲気味に弱々しく笑った。
「アイツと行った場所、回ってたんだ…。そんなことしても、もうアイツはいねぇのに」
 アイツというのが誰の事を指すのか、俺には分かっていた。そしてエドがあの人…レイジと別れたせいでこんな風にボロボロになっていると知って、なぜか猛烈に腹が立った。エドはレイジとの恋の顛末をポツリポツリと語ってくれたけど、本人も頭が混乱しているのか所々話が飛んだりした。曖昧な叙述を想像力で補って分析してみたところ、エドはどう考えても元カノに騙されてレイジと別れさせられたとしか思えなかったけど、馬鹿みたいに人を疑うことを知らないこの男は元カノが嘘を言っているなどと微塵も思っていないらしかった。そして、その彼女が流産したと言うのを信じて「あなたの顔見てると辛いから別れて」と言われ、一人になって改めて自分がどれだけ馬鹿なことをしたか、どれだけレイジを愛していたかを思い知ったと言った。
 正直、馬鹿だと思ったけど真剣に地の底まで落ち込んでいるエドにそんなことは言えなかった。むしろその時は、なんでそんな奴のためにエドがこんなに落ち込んでいるのか理解できなくて苛立つばかりだった。俺の方がエドを好きなのに、俺だったらエドを傷つけたりしないのに。そう思ったら、悔しくて、嫉妬で頭がグチャグチャになった。
 その後の記憶は非常に曖昧だ。どうやってエドを誘ったのか、イマイチ思い出せない。ただ、俺の中に汚い算段があったことは否めない。今ならエドを俺のものに出来るかもしれない、と。俺はエドが抵抗しないのをいいことに、腹立たしい気持ちに急かされてフェラして上に乗って何度もイカせた。
 終わったあとはさすがに正気に戻っておもいっきりヘコんだ。特に、エドから気まずそうに「悪ぃ…」と言われた時にはもう無理だと思った。俺とエドの関係は完全に終わったと、そう思った。それなのに数日後、エドはドーナツショップにやってきた。洗濯を済ませたTシャツとスウェットを手に。何もなかったかのように気さくに話しかけてくるエドに、俺は少しの落胆と諦めを覚えた。きっと、エドにとってはあんなの大したことではなかったのだ。そして、俺がエドへの気持ちを我慢さえすればきっとエドは俺を『友人』として扱ってくれるのだと。
 それ以来、俺はエドの良き相談相手という地位を得たのだった。


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Crush on You act3

►2008/02/27 20:00 

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 その後、エドはずっと勤めていた会社を辞めて建築家として華々しいデビューを飾った。俺にとってそれは青天の霹靂のごとく驚くべき出来事だったけれど、エドは元々その世界では名の知れた人だったらしい。俺の知らないエドがそこにはいて、距離を感じたこともあったけれど相変わらずエドはドーナツを買いに訪れては俺と他愛もない会話をして、時には彼の相談に乗ることもあった。結局エドは、仕事と彼を取り巻く環境が変わっただけでエド自身にはなんの変化はなかった。それが俺には何よりも嬉しかった。
 そんな風にして三年が過ぎた。相変わらず俺達の関係は「友人」のままだったけど、それはそれで居心地が良かったし、エドがずっとあの人のことを好きだというのは知ってたから、それ以上の関係を望むなんて俺にはできなかった。俺はエドの近くにいられるだけでいい。そう思えば、片思いもそれほど辛くはなかった。しかし、そうも言えなくなってきたのは最近エドの口から再びレイジの名前を聞いたからだった。
 ただでさえ多忙なはずのエドが無報酬のデザインを手掛けたと聞いて、俺はその理由を尋ねた。すると、エドはそれがレイジの為だとのたまったのだ。
「レイが出資をするミュージック・ホールのデザインを公募するっていうんでさ、母方のファミリーネームで出したんだよな。そうしたら俺のが通っちゃってさ〜」
 ニヤニヤと嬉しそうにそう言ったエドに俺は(プロなんだから当然じゃん)と思いつつも、一応「良かったね」と言ってやったけど、内心面白くなかったのは言うまでもない。落成式に招待されているというエドは、何を着ていこう?なんてはしゃいで、ますます俺を不愉快にさせたけど、服飾関係に疎いエドに俺はきちんとお勧めのブランドを教えてやり、似合いそうな色やデザインなどのアドバイスもしてやった。友人としての務めはキッチリ果たしたと思う。落成式には当然レイジも来るんだろうし、浮かれるのも無理はないんだろうけど、エドに恋をしている俺としては複雑な気分だった。久しぶりの再会で焼けぼっくいに火が付いた…なんてことになったら洒落にならない。俺のこの三年間って一体何だったんだと言いたい。というか、三年もの間、想いを告げずうだうだしていた俺も悪いと思うけど…。
 とにかく、レイジに会いに行くため(本来の目的は落成式のはずだけど、本人の気持ち的にはこれで間違いない)エドは日本に旅立って行った。そして、帰って来るなりこのような失恋報告を受けたというわけなのである。
 俺にとってこのことは喜ぶべき事実なんだろうけど、小躍りするほどでもない。だって、エドは三年間ずっとレイジのことを忘れられなくて、あの時だってあんなひどい落ち込み方をするくらい好きだったのに、フラれたからって急にスッパリとわり切れるものなのだろうか。エドがこれからもレイジのことを想い続けていくっていう可能性もアリで、しかもあんなことをしちゃった俺をエドが恋愛対象として見てくれるハズもなく、結局俺の片思いはこのまま継続していく予定。そしてこの予定はほぼ決定事項。余程の天変地異でも起きない限り、俺に可能性が降ってくるなんてありえないことだった。
「…でさ。今日、お前この後予定あんの?話があるんだ」
 改まった様子でそう切り出したエドに、俺は(何だろう?)と思いつつも、いつもの癖で面倒くさそうな表情をしてしまう。
「まだ何か話すことあんの?泣きごとなら御免だよ」
「そんなんじゃねぇよ」
 そう言って俺を見つめる目がいつになく優しくて俺はドキッとした。目を細めて柔らかく笑うエドのそんな表情は好きだけど、そうされるたび俺は勘違いしそうになる。もしかしたら、エドも俺のことをちょっとは好きなんじゃないかって。そんなはずがあるわけないんだけど、そう勘違いしそうになるような笑顔なんだ。
「店は六時に閉まるんだろ。六時半でいいか?それくらいにまた来るから」
 俺が何の返事もしていないのに勝手に話を進め、美味いもん食わせてやるからなと言ってエドは出て行ってしまった。相変わらずのマイペースっぷりに俺は呆れるしかないけど、エドの話というのが気になった。レイジのことでまだ何か話し足りないことでもあったのだろうか?正直なところ、エドの口からレイジのことを聞かされるのは辛かった。三年前、「まだ、あいつのことが忘れられないんだ…」と絞り出すように言ったエドの言葉を思い出して苦しくなる。
 あんな風に愛されたかったと俺の心が悲鳴を上げる。友達なんかじゃなく、恋人としてエドに求められたい。でも、エドは俺じゃダメなんだ。俺はあの人みたいにキレイじゃないし、特別な才能があるわけでもない。平凡で、つまらない人間だ…。
「うわ、ばっかみてぇ、俺!」
 ネガティブになりがちな気持ちをわざと声に出して追いやって、俺は約束の時間を待った。


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ブログ拍手お礼☆ 2月26日 E様 何だか五話じゃ終わらない気がしてきました…。エリスを書くのはすごく楽しいです。今のところ、ちょっと可哀想な感じですが、幸せにしてあげたいです♪









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Crush on You(完結) | Comment(2) | Top ▲

Crush on You act4

►2008/03/07 20:00 

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 最近はロンドンにも小洒落た料理店が増えてきた。イタリアンやフレンチ、日本料理まで、お金さえ出せば今は何でも好きな物が食べられる。一昔前に比べれば、ロンドンっ子の胃袋事情は大分豊かになったと言える。
 その日エドは俺をステーキハウスに連れていってくれた。ドーナツ屋で働いてるくせにガリ痩せな俺をエドがからかいながらも心配してくれていることは分かっていたので何も言わず付いて行った。本当はあんまり肉は好きじゃないけど、エドとご飯を食べに行くことなんて滅多にないのに不愉快な思いをさせたくはなかった。
 なぜか上機嫌なエドを前に、俺はどこか居心地の悪さを感じていた。さっきからやたらとエドが俺を見ている気がして落ち着かない。顔に何か付いているのだろうか、とか久し振りのエドとの二人きりの食事で顔が脂下がってんのかな、とか色々考えたけどそういうことでもないらしい。理由はよく分からないけど、今日のエドは楽しそうだ。エドが楽しいなら俺は嬉しいけど、やっぱり今日のエドはちょっとヘンだ。
 黒いレザーのライダースジャケットはデザインがシンプルでエドにとてもよく似合っていた。インの白いシャツはボタンが胸元まで外されていて、シルバーのアクセサリーが見えてすごくセクシーだ。昼間のカッチリしたスーツスタイルもカッコ良かったけど、こういうプレイボーイっぽいファッションも似合ってる。先ほどから他の客からの視線を感じるのは、エドが有名人な所為もあるけど女性からのそれは明らかに好意の視線だ。そんなエドの連れが俺みたいなのでいいのかと思う。俺は自分の手持ちの服で一番いいものを着てきたつもりだけど、それでもみすぼらしいのは否めない。俺が居心地の悪い思いをしていたのはそういう理由もあった。
「ほら、ドンドン食え。お前はもうちょっと肉付けたほうがいいぞ」
 運ばれてきたステーキに、エドはさっそくナイフとフォークを突き刺したけど、俺は美味しそうに肉汁を垂れ流すそれにあまり食欲をそそられず、ずっと気になっていた事柄を訊いてみた。
「エド、俺に話があるって言ってただろ。何なの?」
「そんなのメシ食ってからでいいだろ。早く食えよ。肉、硬くなっちまうぞ」
 忙しなく手を動かして次々と肉を口の中に放り込んでいく様は気持ちのいいほどの食べっぷりだけど、俺はエドの話というのが余計に気になってしまって、もう食事どころではなくなってしまった。
「何だよ、気になるだろ?話してよ」
 俺の催促に、エドは仕方なくその手に持ったナイフとフォークを下ろした。大した話じゃねぇよ、と前置きしてナプキンで口元をぬぐう。
「お前さ、今付き合ってるヤツいるのか?」
 唐突なその問いに俺は思わず言葉を失ってしまう。
「……は?」
「だからよ、恋人とか、そういう相手はいるのかって訊いてんだよ」
 少しいらついたようにそう言われて、俺は何て答えていいか分からず視線を落とす。
「何で、そんなこと…」
 恋人なんて、居る訳がないのに。片思いの相手ならば目の前に居るが、そんなことを今ここで言えるはずがないじゃないか。
「何でって…、まぁ、あれだ」
 エドはめずらしく言い淀んで口を濁す。
「何だよ。さっさと言えってば」
「バカ、お前はホントにムードもへったくれもないやつだな!」
 こんな騒がしいステーキハウスでどうやったらムードなんか出せるんだ。ってゆうか、エドと俺でムードを出す意味が分からない。訳が分からず俺がむっすりと黙り込むと、エドはやれやれという風に嘆息した。
「わかったよ、お前相手に気持ちを察しろとか言う方がバカだったよな」
「バカで悪かったね、バカで」
 いつもの悪いパターンで会話が喧嘩腰になりつつある。本当は喧嘩なんかしたくないけど、エドに下心を抱いている俺としては何かにつけ素直になることができない。それが照れ隠しだと自分でも分かっているが、どうしても拗ねるか怒るか無関心なフリをしてしまう。
「バカ、怒るなよ。今から大事な話をするから、こっち見ろって」
 『バカ』っていうのはエドの口癖みたいなものだからまともに受け止めちゃいけないと分かってるけど、今日は何でか突っかかってしまう。エドが緊張しているのが分かるから、俺にもそれが移ってしまったみたいだ。
 エドの言う通りになんかしたくなくてそっぽを向いたまま、俺はその言葉を聞いた。
「オレと付き合ってみないかって、そういう話だ」
 エドが何を言ったのか、俺にはすぐに理解できなかった。呆然とエドの顔を見やると、気まずそうに顔を逸らされた。
 どうやら交際を申し込まれたのだとは理解したが、俺は信じられない気持ちでいっぱいだった。だってエドの口から失恋をしたと聞かされたのは、つい数時間前のことだ。その舌の根も乾かないうちに俺にこんなことを言い出すなんて、どういうつもりなんだろう?レイジとはもう望みが無さそうだから手身近な俺で済まそうとしているのだろうか?
 そんなはずはない、きっとエドは俺のことを少しでも好きでいてくれているんだと希望を持とうとした俺を、エドは次の一言であっさりと打ち砕いてくれた。
「どうせお前今付き合ってるヤツいないんだろ?」
 だったらいいじゃねぇかと言わんばかりの横暴なその言い様に、俺はぐっさりと切りつけられた。
 ずっとエドが俺のことをどう思っているのか気になっていた。エドにとって俺はどういう人間だと思われているのか、知りたかった。それがこんな形で知ることになるとは思わなかった。
「『どうせ』?どうせって何さ…?」
 どうせ、俺は取り立ててキレイな顔をしているわけでもないし、身長もそんなに高くもなければ痩せっぽっちで貧相で取り柄も何もない凡人で…。エドやあの人みたいに人目を惹くような魅力もない。今までの人生で男にも女にもモテた経験なんて皆無だ。今だって、エドの言う通り恋人もいない。だけど…!
「あ、ワリィ…。違う、今のは…」
 何か言いかけたエドを遮って、俺は癇癪を起した子供みたいに爆発した。他に客がいっぱいいるとか、公共の場所で大声を出しちゃいけないとか、そんなことは俺の頭からは全部吹っ飛んでいた。
「ふざけんな!!どうせ、どうせ俺なんて………!!」
 俺はもうその場にいることさえ耐えられず、逃げるように店を出た。
 走って、走って、ようやく見知った風景に辿りついた時、ようやく少しだけ理性を取り戻して、俺はステーキを一切れも口にしなかったこととか下らないことに気づいた。とにかく頭がエドについて考えることを拒んでいた。結局、エドにとって俺はお手軽な代役でしかなかった。そのことが深く俺を傷付けたのだった。


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Crush on You act5

►2008/03/09 20:00 

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 次の日、エドは店にやってきて昨夜の弁解をしようとしたけれど俺が無視を決め込んだため諦めて帰っていった。次の日も、また次の日もエドはやってきたけど、俺はエドを許すつもりもなく、ついに四日目には姿を見せなくなった。エドが来なくなったことは少なからずショックだったけど、あれだけ頑なな態度を取っていたらそれも当然のことだった。
 多分あの『どうせ』という言葉は、俺を下卑しようと思って出た言葉ではないとわかってる。でも人間、ポロリと本音が出てしまうことがある。あれはそういうことだったんだろう。
 ホントはレイジのことがまだ好きなくせに。あんなことを言うなんて、俺も安く見られたもんだと思う。それとも俺はそんな風に思うとこ自体おこがましいのだろうか。俺がこんな態度を取ることは分不相応なことだったのだろうか。俺はエドから交際を申し込まれただけでも喜ぶべきだったのかもしれない。それでも俺のなけなしのプライドがそれを拒んだ。あんな些細な一言に突っかかった俺も大概だと思うけど、見下すようなその一言が我慢ならなかった。
 誰かの代わりに愛されたいわけじゃない。俺だけを見てほしい。対等な立場で愛して、愛されたいと願うのは当然のことのはずなのに…。
 もうエドは俺のことなんて見限ってしまっただろう。嫌われてしまったかもしれない。そんな絶望が胸を押しつぶすように苦しめたけど、俺は自分の行動を後悔してはいなかった。結局、こうなってしまったのは俺とエドの価値観の違いとか、性格の不一致とか、そういうことだったのかもしれない。最初から縁がなかったのだと思えば少しは気が楽になった。
 それから何の音沙汰もないまま日々が過ぎ、俺はすっかりエドのことを諦めてしまっていた。
 しかし、そんな俺の前に再びエドが現れたのは最後に会ってから二か月以上経った頃だった。


 まず俺はエドの姿に度肝を抜かれてしまって咄嗟に言葉が出なかった。
 エドはまるでイタリアの伊達男みたいな決めすぎなスーツスタイルに赤いバラの花束を持って現れた。明るいブラウンの髪は綺麗にセットされて一筋の乱れもない。
 今からデートにでも行くかのような格好で寂れたドーナツショップに現れたエドは、まるでチグハグで滑稽にすら見えた。
 エドは俺を見るなり二ヤリと笑うと、奥にいた顔なじみの店主に声をかけた。
「なぁ、こいつ今日借りてっていいか?ちょっと用があるんだ」
 こいつ、と差した指は間違いなく俺に向けられていて、俺は疑問を持つ間もないままエドによって店の外に連れ出された。
「ちょ、ちょっと!いきなりなんだよ…!」
 グイグイと強引に腕を引っ張るエドに俺は半ば引きずられるようにして、外に停めてあった車に乗せられた。
「もう…、何なんだよ……。意味が分かんない…」
 突然のエドの出現でただでさえ驚いていたのに、まるで攫われるようにして連れ出されて俺はもう呆れるしかない。
「こうでもしないとお前はまた逃げるだろ」
 そう言ってエドは手に持っていたバラを俺に押し付けた。
「これ、俺に…?」
「他に誰がいるんだよ。…お前にやる」
 ぶっきらぼうにそう言って、エドは車のエンジンをかけた。
 仕事用の年季のはいったエプロンをかけた俺には、この綺麗なバラはあまりにも不釣り合いで俺は困惑するばかりだ。
「なんで…。こんなの貰う理由なんかないよ…」
 ようやく最近はエドのことを思いきれそうな気がしていたのに、こうして本人を前にすれば気持ちが乱れてしまう。相変わらずエドは俺をドキドキさせる存在で、性懲りもなくときめいてしまう自分を抑えきれない。
「俺がお前にプレゼントしたいと思ったからやるんだ。だからお前は黙って受け取ればいいんだ」
 相変わらず強引でメチャクチャなことを言って、エドはこのプレゼントの正当性を主張した。
「お前は考え過ぎなんだよ。人の意図を勝手に誤解して、卑屈になって怒って…。不満があるなら俺にそのまんまぶつけろよ。オレも言葉が悪かったことは謝る。でもあれは言葉のアヤってやつで他意はねぇ。それくらい分かれよ」
 真剣な表情で、言葉でそう言われて、俺は今まで頑なに張りつめさせていたものがふと途切れたのを感じた。エドには見せるものかと、必死に壁を作って隠してきたものが顕わにされていくような心もとなさに俺はどうしようもない不安を覚える。
「一人で抱えこむな。もうオレから逃げるな。オレも、ちゃんとお前と向き合うから。今日はお互い、腹割って話そうぜ」
 信じてもいいのだろうか。俺は素直になっていいのだろうか。エドのことを好きだと言ってもいいのだろうか。その言葉を口にするのはひどく怖ろしく、勇気がいるけれども、言うなら今しかないのだということはわかっている。
 エドは車を走らせて、ロンドンの中心部に向かう。
 俺は、全てをエドに話す決意を決めた。


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Crush on You act6

►2008/03/11 20:00 

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 エドの車はロンドンでも随一の老舗ホテルの前で止まった。そこの一番高い部屋を予約してあるとエドに言われて俺はすっかりビビってしまった。何しろ俺の格好といったら仕事中に抜け出してきたそのままで、もう何年も着ているくたびれたTシャツと何度も洗って色褪せたジーンズと最低限服が汚れないために付けているエプロンという、高級ホテルにあまりにも似つかわしくない服装で、俺は明らかにホテルのロビーで浮きまくっていた。だから少しでも自分の姿が隠れるようにエドの背中にくっついて、バラの花束の中に顔を突っ込んでいることしかできなかった。一刻も早く人目から逃れたくて、「早く部屋に行こう」という俺を、人の悪いエドはニヤニヤしながら見ている。こっちは穴を掘って隠れてしまいたいくらい居たたまれないのに、本当にエドは意地悪だ。
「もう、何笑ってんだよ!」
 俺がムスッと頬をふくらませると、エドはその締まりない顔をさらに緩ませた。
「お前、可愛いのな」
 何を言うのかと思えばそんなからかうような言葉で、俺はますます不愉快になる。
 俺がさらに怒れば、エドは「マジでお前は可愛い」と繰り返すので、俺もそれ以上怒るのがバカバカしくなってくる。26歳にもなる男に向かって可愛いとか言うエドの神経はどうかしていると思う。
 ようやく部屋に通された俺達はまずルームサービスで軽く食事を取った。二か月前に、あんな風に喧嘩して離れていたのが嘘みたいに俺は以前と変わらずエドに接することができた。振り返ってみればあの諍いもとても下らないことの様に思えてくる。
 エドは俺に腹を割って話そうと言ってくれた。だからその言葉を信じて、今なら素直に気持ちを打ち明けられそうな気がした。
 腹が満たされて落ち着いたところで、俺は覚悟を決めてエドに向かい合う。
「俺、エドのこと好きなんだ」
 この期に及んでまだ俺はエドの反応を怖れていた。「気持ち悪い」とか、「何バカなこと言ってんだ」とか、そんな風に言われたらどうしようとビクビクしていた。でも、エドの表情からはそんな侮蔑の色は伺えなかった。むしろその表情はひたすら優しく、甘い。何でか俺は急に恥ずかしくなって、その視線から逃げ出したくなった。
「よし、よく言った」
「…は?」
 エドは満面の笑みを浮かべて俺の髪の毛をグリグリとかき回した。乱暴な手つきのそれから逃れて、俺はわけも分からず問う。
「き、気持ち悪くないの?俺、ゲイだよ?」
「知ってるよ、そんなもん。大体、オレはレイと付き合ってたんだぞ。今更気にするかよ」
「でも…」
「それに、お前がオレのことを好きだってのも知ってる」
「………!?」
 俺は思わず絶句した。知ってるって、どういうことなんだろう?この気持ちを言葉にしてエドに伝えたことはなかったはずだ。それともオレがそういう目でエドを見ていたことはバレバレだったのだろうか?
 唖然とする俺にエドはさらに唖然とするようなことを言ってのけた。
「お前、俺とヤリながら何回も好き、好きって言ってただろ」
「……………!?」
 それは間違いなく三年前のあの時のことで、俺は薄れた記憶を必死に反芻するが、まったく思い出せない。あの日のことは、まるで記憶喪失にでもなったかのように本当に思い出せないのだ。それだけあの時は必死だったのだろうけど、だからってこれはあんまりだ。
「俺の上で一生懸命腰振って泣きそうな顔で何回も言っただろうが。忘れちまったのか?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 慌てて口をふさごうとする俺をエドは面白そうに見ている。わざと恥ずかしい言葉でそんなことを言うなんて、ホントにエドは人が悪い!
「わりぃ、わりぃ。でもよ、オレはお前がそう言ってくれるのをずっと待ってたんだぜ?」
「何で…?だって、エドはずっとあの人のこと好きだったじゃん」
 エドがずっとあの人のことを忘れられないのを分かってたから、ずっと何も言わなかったのに。いや、言えなかったんだ。どうせフラれるのがわかってたから。なのに、待ってたなんておかしいじゃないか。
「ああ、まぁな…。でも、お前とあんなことになって、オレはずっとお前のことを考えてた。レイのこともお前のことも大事で、どっちも中途半端で、どうしようもなかった。お前は何もなかったように振舞うし、もしかしたらアレはあの場の勢いみたいなもんかと思ったりした」
「あ、あんなこと、勢いでするはずないじゃん…!」
 確かにあの時は俺も正気じゃなかったけど、相手がエドじゃなきゃあんなこと絶対しなかった。
「わかってるよ。だからさ、お前がもう一回『好きだ』って言ってくれたら、オレももっと早く吹っ切れてたはずなんだ。それがお前、意地張りやがって…」
「俺の所為かよ!!」
 何だよその、俺の所為みたいな言い方。でも、エドが俺のことを少しでも想っててくれたとわかって少し嬉しい。きっかけがアレっていうのが、少し恥ずかしいけど。
「だから、レイが音楽堂を作るって話を聞いた時にはチャンスだと思ったんだ。あいつに堂々と会いに行くきっかけができるってな」
「………」
 やっぱり、レイジのことが今でも好きなのかな。エドは貴重な時間を費やしてまで、選ばれる確証もないコンペに参加したんだから。俺は再び落胆して、エドの次の言葉を待った。


〜To Be Continued…〜



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Crush on You(完結) | Comment(1) | Top ▲

Crush on You act7

►2008/03/13 20:00 

 

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 やっぱりエドはまだレイジのことが好きなんだ。そうでなければわざわざ日本まで会いに行くわけがないと俺が内心落ち込んでいると、エドが言った。
「ちゃんとケジメをつけなきゃいけないと思ったんだよ。こんなんじゃお前にちゃんと好きだって言ってやることもできないだろ」
「…え?」
 今とんでもないことをさらりと言われた気がする。俺に好きって…。そう聞こえたけど、本当だろうか。期待と、それを打ち消そうとする臆病な心が葛藤する。長すぎた片思いの時間が、俺を疑心暗鬼にさせていた。
「日本に行って、あいつに会って、俺ははっきりとわかった。あいつの顔見ても、もう懐かしさしか感じなかった。あいつにも言われたよ。『今好きな人いるんじゃない?』ってよ。そしたら無性にお前に会いたくなって、こっちに着いて真っ先にお前に会いに行ったのに、俺がフラれたっつっても無関心だし」
 そっか、あの時まっすぐに会いに来てくれてたんだ。長旅で疲れてただろうに。なんか、嬉しい。
「我慢しきれなくて告ってみれば、お前はキレやがるし」
「ご、ごめん…」
 ホントに恥ずかしい。俺はずっと自分に自信が持てなくて、自分を好きになれなくて、卑屈になるあまり、エドの言葉を捻じ曲げて勝手に怒って逃げ出した。エドが本気で俺なんかと付き合ってくれるなんて信じられなかった。それは今この瞬間もそうだけど、前みたいに卑屈な感情はもう俺の中にはなかった。
「オレに不満があるんなら全部オレにぶつけろよ。もう逃げんな。オレが全部受け止めるから」
 こんな展開は夢みたいで信じられない。いつもは俺をからかったり、すぐに話を茶化したりするエドがいつになく真剣な顔をしているのをどこか不思議な気持ちで見ていた。
 エドの手が躊躇いがちに伸びて、俺の頬をかすめた。今までは手加減なく乱暴に触れていた手が、震えるように緊張しているのを感じて俺はたまらない気分になった。エドも怖いんだと気づいて俺は少しホッとして、そしてエドがもっと好きになった。抱きしめたい、キスしたい。もっとエドに触れてみたい。欲望とは違う、もっと深い部分で俺はエドを欲していた。
「…信じてもいいの?俺、エドのこと信じてもいい?エドのこと、好きでいい?エドのそばに居てもいい?」
 情けないくらいに声が震えた。縋るみたいな俺の言葉は、何のフィルターも通さず吐き出された俺の今の心情そのものでカッコ悪いことこの上なかったけど、それを聞いたエドはまるで苦虫を噛み潰したみたいなしかめっ面をした後、いきなり頭を抱き寄せてきた。
「…っぷ!な、何っ!?」
 何かおかしなことを言ってしまっただろうかと不安に思っていると、エドは俺の顔をグリグリと自分の顔に押し付けてきた。
「バカ、お前、可愛すぎ!いいに決まってんだろ!?そうしてくれないとオレが困るんだよ!」
 どうやら気分を害したわけではないと分かってホッとしたけど、俺はこの不自然な体勢が苦しくて仕方無かった。
「エ、エド、ちょ、くるし…」
「信じろよ、オレにずっと惚れてろ。一生オレのそばにいろ。ずっとオレのことだけ見てろ。オレもずっとお前だけだから」
 俺の胸が、歓喜で大きく震えた。好きっていう気持ちが身体中に広がって、どうしようもなく甘い痺れが指先まで伝わっていく。
「エリー、ごめんな。ずっと苦しい思いさせてたよな。もうお前を不安にさせたりしないから。幸せにするから、ずっとオレと一緒にいてくれ」
 まるでプロポーズのようなその言葉に、俺の涙腺は一気に決壊してしまった。今までの片思いの辛さが今この瞬間に報われた気がした。この人に恋をしてよかった。諦めないで、ずっと好きでいてよかった。全てがこの時のためにあったのだと思えた。
 エドが俺を抱き寄せて、頬に舌を這わせてくる。涙を舐められているのだと分かって、恥ずかしさとくすぐったさで身体が熱くなった。
「泣くな、バカ。これじゃ、これからお前を押し倒そうと思ってんのに、できねーだろ」
 エドのその言葉に俺の涙は瞬時に止まった。頭に血が集まるのを感じて、俺はエドの胸に顔をうずめる。きっと今の俺は耳まで赤くなっているに違いない。
「バカ…」
「ほら、あっちに行こうぜ。今日はお前をめちゃくちゃに甘やかしたい」
「………っ!!」
 頭の中がピンク色になってしまいそうだった。いや、すでにそうなっているかもしれない。エドが優しくて、俺なんかがこんなに大事にされていいのかと思う。でも、俺もエドを心から欲していて、もう誰にもエドを渡したくない。エドは俺のだ。そして俺もエドのものになるんだ。
 俺は期待に胸を熱くして、エドに促されるままにベッドルームに足を向けた。


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Crush on You act8

►2008/03/15 20:00 

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 事の前にシャワーを浴びたいという俺の懇願は、エドにきっぱりと拒否された。
 仕事の後で、汗臭いから嫌だって言ってるのにエドは聞く耳を持たない。
「三年もヤッてないんだぞ。これ以上、一分も我慢できねーよ」
「三年って…。じゃあ、あれから一度もしてないの?誰とも?」
「おい…。誰の所為だと思ってんだ…」
「…?」
 俺がキョトンとしていると、エドが呆れかえった深いため息を吐いた。
「まぁいい。意識的にやってるんだとしたらこっちも萎える」
「…はぁ?」
 何の話をしているのか俺には理解できなくて首を傾げるが、エドはそれについて説明するつもりはないらしい。エドが何を言いたかったのかは分からないけど、エドがあれから誰とも寝ていないとわかって嬉しい。余計な嫉妬をしなくて済むから。
「いいからこっち向けよ」
 そう言ってエドはその話を打ち切った。エドは俺の両肩をがっちりと抑えて、俺はもうエドから逃げられなくなる。逃げるつもりなんてないけど、真っ直ぐに向けられたエドの目が俺を射抜くみたいに鋭くて少し怖い。
「お前は?あれから他の奴とヤッたのか?」
「まさか…。してないよ。ずっと、エドのこと好きだったもん」
 気持ちを疑われているようで癪に障るけど、これは嫉妬だと思っていいんだろうか。居もしない俺の架空の相手に嫉妬するほどエドは俺のことを好きでいてくれているんだろうか?
「それに、俺モテないし…」
 あんまりこういう卑屈なことは言いたくないけど、エドが納得していない顔をするから仕方ない。
 俺がそう言うと、ようやくエドはその目を優しく細めた。
「バカ。お前は十分可愛いんだよ。他の奴が気が付かないだけで。…ま、気が付かなくていいんだけどな」
 俺のことを可愛いなんていうのは、エドくらいだと思う。それに、そう言ってくれるのはエドだけでいい。この先、エド以外の人と好きになるなんて今の俺にはもう想像できないから。エドだけが俺を見てくれればそれでいい。
「ずっと俺だけ見ててよ。俺もずっとエドしか見ないから」
「エリー…」
 エドが俺を呆然と見つめたかと思ったら、いきなり抱き寄せられてキスされた。俺も一瞬何が起こったのか分からず、頭が真っ白になったけど、俺の舌に熱く柔らかいものが絡まってきた時にそれがエドの舌だと気づき、一気に身体が熱くなった。
 三年前にエドと抱き合ったときにはキスなんかしなかった気がする。あの時はただただ物理的に身体を繋げただけで、お互いの気持ちなんて存在しない粗末な行為だった。だからこうして情熱的に求められると、身体が歓喜で打ち震えるほど嬉しい。ホントにエドが俺のことを欲してくれているんだと感じることができて嬉しい。
 俺は夢中になってエドのキスに応える。頭を抑えつけられて、水音が立つほど激しく舌を絡ませ合っているうちに、俺はそれだけでイってしまいそうになる。
「ハァ…っ、エド…、俺もう限界…!」
 俺が息を喘がせながらそう言うと、エドはなぜか悔しそうな顔になって舌打ちをした。
「だからお前エロすぎなんだよ…!」
 そう言うなりエドは俺をベッドの上に押し倒した。自分がどんな顔をしているのか分からない俺は戸惑うしかない。ただエドが、ギラギラと欲望を剥き出しにした目で俺を見るので、恐怖にも似た期待が電気のように俺の背筋を走り抜ける。
 俺はエドの手によって荒々しい手つきで服が脱がされていくのをじっと耐えるしかなかった。


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Crush on You act9 (R-18)

►2008/03/18 20:00 

 まず始めにお断りを。本文は男性同士の性描写を含んでいます。18歳未満の方、男性同士の性描写に嫌悪を持たれる方、または(エドとエリスの絡みなんて読みたくなかったよ〜!!)という方は、ここで引き返して下さい。下の文章からR-18指定とさせていただきます。




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 エドの背中に必死に縋りながら、甘く深いキスに溺れる。俺はエドの手によって全ての衣服が剥ぎ取られていたけれど、エドはまだジャケットを脱いだだけの格好で、シャツ越しにしか触れられないもどかしさに俺は焦れた。
「エド…、早く脱いでよ…!」
「ちょ、待てって…!」
 シャツをたくし上げようとする手をエドに掴まれてベッドに抑えつけられる。
「ちょっとお前落ち着け」
「…何で!?」
 もしかしてエドはやっぱり俺じゃダメなのかな…なんて、またネガティブな思考が頭をよぎる。すると、そんな俺を見透かしたようにエドが言った。
「またお前余計なこと考えただろ?」
 ズバリと言い当てられて、俺は返す言葉もない。
「ちょっと落ち着けって。俺は逃げねぇよ。例えお前が逃げたくなっても、今日はこの部屋から出さねぇから、覚悟しとけ」
 ゾクリとするほどセクシーな声でそう言われて、俺は思わず息を飲んだ。エドの声も好きな俺には媚薬みたいなセリフだった。
「逃げるわけない…、だから、しよ?いっぱい、しよ?」
 俺が涙目になりながら放ったセリフは、エドに火をつけてしまったらしかった。
「くそ…!お前はほんとに…!」
 もどかしくシャツのボタンを外して、エドは上半身を晒す。室内で設計図に向かっているだけの仕事のはずのエドの身体は、俺なんかよりよっぽど逞しかった。
「かっこいい、エド、好き、好き…」
「お前、ちょっとネジゆるんでねーか?」
 まあ、可愛いけど。エドはそう言って、俺の首筋に食らいついてくる。優しく歯を立てられてはなだめる様に舌を這わされて、俺はそれだけで蕩けそうになる。
「はぁ…、エド、もう…」
 それだけで高ぶってしまっている下半身が、触れられてもいないのに頻りに滴をこぼしている。エドもそんな状態の俺を分かっているくせに、そこに触れようとしないのがもどかしい。
「触って、お願い…。俺もエドの、するから…」
 布越しのエドの下半身に触れてみれば、エドもはち切れそうに大きくなっているのが分かって嬉しい。
「触んな。俺だってもう限界なんだ」
 エドは自らベルトを外して、下ばきを脱いだ。俺の視線は当然そこに目がいってしまい、その大きさに思わずため息を漏らしてしまう。
「エド、おっきいね…」
「あ、コラ!ヤバいって…!」
 俺は引き寄せられるように、それに舌を這わせていた。色も形も大きさも、俺なんかとは全然違う。そして、同性の性器を口に含んでこんなにも喜んでいる自分は、やはり根っからのゲイなんだと自覚する。けれどもう、エド以外の男のものなんて考えるだけで吐き気がしそうだった。もうエド以外の男とこんなことするなんて、絶対にいやだ。エドとだからこんなにも興奮してしまう。エドとだからこんなにも大胆になれる。
「バカ、お前、入れる前に出たらどうすんだ…!」
「いいよ、俺飲みたい、エドの…。出して、口の中に…」
「う…あぁ…っ!」
 抵抗したけど俺はそこに食らいついて、結局エドは俺の口の中で達した。
 青臭い、生温かいそれが口の中いっぱいに吐き出される。断続的に排出されるそれを、俺は全て受け止めて飲み下した。
「マジで飲んだのか?」
「うん…。美味しかったよ」
 バカ、とまた言われて、でも俺は幸せだった。


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Crush on You act10 (R-18)

►2008/03/20 20:00 

 まず始めにお断りを。本文は男性同士の性描写を含んでいます。18歳未満の方、男性同士の性描写に嫌悪を持たれる方、または(エドとエリスの絡みなんて読みたくなかったよ〜!!)という方は、ここで引き返して下さい。下の文章からR-18指定とさせていただきます。




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 エドの長い指で後孔をさんざんになぶられて、俺はもうそれだけで達してしまいそうだった。それでもイケなかったのは、エドがお仕置きと言わんばかりに俺の性器を戒めていたせいだった。
「エド、イタイ…、放してよ…!」
「ダメだ。オレがいいって言うまでイカせねえ」
「アッ…!うぅぅ………」
 俺の口でイカされたのが余程悔しかったらしい。射精を許されず快感を与えられるこの状態は苦痛以外の何物でもない。
「だいぶ、解れたか?」
「うん、もういいから、エド、入れて…!」
 俺はじれったく腰を揺らす。恥ずかしい部分をエドに晒しているという羞恥心も、そのころには頭から飛んでいた。
 エドが獣じみた目で俺を見つめる。俺は肉食獣に組み敷かれた獲物のごとく、ただじっと食べられる時を待つしかない。怖くて、それでもその先にある快楽を知っている身体は淫らに疼いてしまう。
「入れるぞ」
 低く、痺れるような声音でそう言われた瞬間に、エドの熱い塊が俺の中を力強く侵していた。
「ああ………っっ!!」
「くっ…!!」
 その圧倒的な質量に、俺は肺まで圧迫されてしばらく呼吸もままならないほどだった。しかし、エドは俺の呼吸が整うのを待たず、腰を律動させてくる。
「ま…っ、え、エド…っ!くるし…ッ」
「ここまで来て、待てるか、バカ…!」
 次第に激しくなる動きに俺はついてゆけずに、ただエドの熱を受けることしかできない。
「お前のここ、凄すぎて、加減できねぇよ…!」
「エド、エド…!!」
 エドが俺の身体でこんなに夢中になってくれてるのが嬉しい。汗で滑る背中に必死にしがみつきながら、俺はひたすら愛しい人の名前を呼ぶ。言葉だけでは満たされなかった何かが、今ようやく俺の心を満たす。満たされすぎて溢れ出るほどのそれは何と呼べばいいのだろう。
「好きだ、エリス!お前だけだ、エリス!!」
「エド…、俺も、エドだけだよ!好き、好き…!!」
 叫びながら、俺はおぼろげに思い出していた。こんな風に、あの時も必死に想いを口にしていた。必死さでは今と変わらなくても、今はあの時のような虚しさはない。心からの至福はあの時とは違う涙を誘う。温かく流れ出るものを、俺は止めることもなく溢れさせた。
「好き、好き、愛してる…!!」
 素直になれなかった。拒絶されるのが怖くて、ずっと気持ちを閉じ込めていた。でも今は全てをエドに晒すことも怖くない。受け入れてくれる、その確証があるから、俺は素直になれる。
「エリス、エリス、………うあっ……!!」
「あっ、あぁぁ…ん、エド………!!」
 俺の奥に熱い液体が吐き出され、俺はそれをこの上なく幸福な思いで受け止めた。そしてほとんど同時に俺も絶頂を迎える。お互いに満足そうに息をついて視線を合わせると、少し恥ずかしそうにエドが笑った。
「悪ぃ。なんか、歯止め利かなかった…」
「うん…。俺も…」
 フッと笑って、エドが唇を合わせてくる。始めは触れあうだけだったそれが、次第に深くなり、激しくなる。そして、俺の中に入ったままだったエドが再び硬くなるのを感じて俺は思わず喘いでしまう。
「あ、ああ…ん、エド…」
「やべぇ…、止まんねぇ…。なぁ、もう一回、いいか?」
「う、うん…」
 唇を重ねたまま、動きだしたエドに合わせながら、俺は身体ごと愛される歓びを感じていた。しかしその代償は、次の日にやってきたのだけれど。


 途中で気を失った俺が目を覚ましたのは、次の日の朝だった。昨日は夕方あたりから抱き合っていたと思うが、それにしても少し寝過ぎたみたいだ。この身体のだるさが、寝過ぎに因るものなのか昨日の荒淫の所為なのかはわからないけど。
「よう、やっと起きたか」
 俺がベッドの上で寝起きの身体を持て余していると、エドがマグカップを両手に現れた。
「起きられるか?ミルク、いっぱい入れといたから飲めよ」
 どうしてエドは俺がコーヒーにミルクを多めに入れて飲むことを知っているのだろうか?もしかしたら、ずっと前からエドは俺のことをちゃんと見ていてくれていたのかもしれないと思うと恥ずかしくもあり、嬉しくもあった。
 言うことを聞かない身体をエドの手を借りて起き上がらせて、マグカップを受け取る。ミルクと砂糖が多めに入ったコーヒーは起きぬけの胃に優しい。
「身体、大丈夫か?昨日は無理させちまったからな」
 寝ぐせをなだめるみたいに撫でてくるエドの手がひどく心地よくて、猫が首元を撫でられる時ってこんな風なのかなと思う。思わず目を細めてしまいたくなるくらい気持ち良くて、幸せだった。
「大丈夫だよ。ちょっと腰がだるいけど」
 そうか、と少し安心したように言ったエドの顔に、幸せそうな笑みが浮かんでいて俺は胸が温かくなる。好きな人が笑っているというだけでこんなに幸せな気分になれる俺は随分と安上がりだ。
 そうだ、と言ってエドは腰を上げ、またどこかに行ってしまう。戻ってきたときにエドの手には小さな箱のようなものが収まっていた。
「昨日渡そうと思って忘れてた。まあ、あの状況じゃ忘れててもしょうがねぇと思うけどよ」
 少しはにかみながらそう言って、エドはその箱を開ける。それは指輪の台座で、その中には銀色の光を放つリングが納められていた。俺が言葉を失っていると、エドが口元を歪めて複雑な顔で笑った。
「喧嘩して別れた後、オレなりに考えたんだ。どうしたら俺の本気を伝えられるかって。俺はお前の一生をもらい受ける覚悟だってできてるのに、お前は信じてくれそうにもないしな。言葉じゃダメなら、ちょっと反則だけどこういうもんでお前に俺の覚悟を知ってもらうしかないと思ったんだ」
 ホントに反則だと思う。不意打ちでこんなものを出されては、俺は驚いて固まるしかない。
「オレがデザインしたんだ。お前のイメージでな。宝飾のデザインなんかしたことねぇから、あんまりいいもんじゃないかもしれねぇけど…。出来上がったらまっすぐお前に会いに行こうと思ってたのに、案外時間かかっちまってよ。ちょっとつけてみろよ」
 二か月以上エドが姿を見せなかった理由がわかって、俺はホッとした。俺はじっとその指輪を見つめたまま、動けずにいた。エドが俺のためにデザインしてくれたなんて、もったいなくて触れない。動かない俺を見かねて、エドが台座から指輪を抜き取って、俺の左手をグイッと掴んだ。
 アッ、っと思った時には、指輪は俺の左手薬指に収まってしまっていた。
「よし、サイズはばっちりだな」
「エ、エ、エド…!?」
 柔らかな曲線を描く美しい螺旋の模様が入った銀色の指輪は、これが俺のイメージだとは思えないほど美しい。そして、エドからこんな大それたものを受け取れるような人間じゃないと否定したがる自分がいる。指輪の嵌まった指がとてつもなく重く感じられ、俺はうち震えた。
「ダメだよこんなの!受け取れない、こんなの、俺貰えない!」
 指輪を外そうとした俺の手をエドに止められ、その思いもしない強さに俺はハッとしてエドを見る。
 揺らぎのない、強い瞳に捉われて俺は言葉を失った。
「お前に拒否権はねぇ。それはもうお前のもんだ。その指輪はお前がオレのもんだって印なんだからな。外したら、ただじゃおかない」
「エド…。俺でいいの…?俺なんかで、ホントにいいの…?」
「お前以外に誰がいるんだ。お前以上に俺を愛してくれるやつはいない。お前以上に愛せるやつなんか他にいねぇんだよ」
「エド、エド…!!」
 愛する人にこんなにも強く求められて、俺はこの上なく幸せだった。飛び付いた俺を優しく抱きとめたエドは、耳元で優しく囁く。
「愛してる。エリス、お前だけを愛してる」
 きっと、ずっと前からお前だけを愛してた。
 甘く、優しく囁かれる言葉に俺は酔う。きっとこれが愛というものなのだと思いながら。


〜『Crush on You』END〜



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【あとがき】

やっと終わりました…。結構ノリノリで書いてしまったために予定より長くなってしまいました(^_^;)
タイトルの『Crush on You』とは、「君にべた惚れ」とかそういう意味です。これはエドにもエリスにも取れる言葉だと思います。
とにかく最後は私史上最甘なラストになってくれて、まぁまぁ満足?もうちょっとエリスのバックボーンを書きたかったけど、思った以上にエリスの独り言が多くて書き切れませんでした★ちょっと反省。
次はまた『里村&レイ』に戻りたいと思います。タイトルは『Sweet Bitter Chocolate』、タイトル通りバレンタインのお話になります。連載が滞ってしまったために非常にKYな題材になってしまったことをお許し下さい_(._.)_
これからも精進していきたいと思っておりますので、よろしければお付き合いくださいませ♪





 
 
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